ホームページは、別記事でも触れたとおり、作って公開しただけではなかなか訪問者が増えません。実店舗のユーズドショップ・リサイクルショップと連動させて、 プロモーション活動などでホームページも一緒に告知することも必要です。加えて、ネットワーク上での独自の工夫も行っていく必要があります。
リスティング広告の利用
ます最初に考えたいのは、リスティング広告(キーワード広告、検索広告)の利用です。リスティング広告というのは、Yahoo!やGooleなどの検索サイトを利用した際に、検索結果の一番上やサイドなどに表示される、テキスト広告のことです。Yahoo!に表示させるYahoo!プロモーション広告や、Googleに表示させるAdwords(アドワーズ)などが有名です。
インターネット上で利用できるサービスに比較的慣れた人であれば、操作方法などは使ううちに覚えてしまえるような作りになっています。ただし、リスティング広告自体は、効果的に活用するためには独自のマーケティングや経験が必要です。最初のうちは最低限専門の書籍を1冊購入するなどして、参考にしながら利用するのが無難でしょう。
支払い方法には前払い式と後払い式がありますが、慣れないうちは前払い式で少額入金しておくのがおすすめです。後払い方式にしてしまうと、設定を誤って広範囲に広告が展開されたとき、あっという間に後日請求される広告費が高額になってしまう恐れがあります。
SEO対策
SEO対策というのはSerch Engine Optimizationの略で、簡単にいってしまえばYahoo!やGoogleの検索結果で、自分のサイトを上位に表示させるための対策のことです。
検索結果に表示されたとしても、それが数千番目であったとしたら、誰もそこまでクリックして検索結果を確認しませんから、公開されていないのと同じことになってしまいます。
SEO対策の基本
SEO対策はこれという決定的なものはなく、いくつもの方法を組み合わせて利用していきます。そのなかでも基本とすべきなのは、
- HTMLやCSSなどのソースコードをシンプルなものにする
- 重視する単語の組み合わせを効果的にホームページ内に配置する
- ホームページ内のコンテンツ(内容)を充実させる
以上の3点です。他のホームページからリンクを張ってもらうという被リンクも重要ですが、これに固執しすぎると後述するサーチエンジンスパムとの判断が難しくなりますから、ほどほどにしておいたほうがよさそうです。
サーチエンジンスパム行為に気をつける
SEO対策といわれている手段の中には、いわゆるサーチエンジンスパムという、検索サイトにとっては迷惑な行為もあります。そういった手段をあまり利用しすぎてしまうと、最悪の場合、検索サイトの検索結果に表示されなくなってしまいます。
検索結果の上位表示を狙って検索結果から消えてしまったのでは、本末転倒もいいところです。自分でSEO対策を実施するときに気をつけるのはもちろん、SEO対策業者などを利用するときにも、こういった行為を多数利用されないように注意する必要があります。
特に、ホームページを作ってからしばらくの間は、SEO対策業者からの営業電話やメールが多数入る可能性が高くなります。SEOについてわからないのであれば、業者も利用しないというくらいの割り切りが必要です。利用するのであれば、どのようなSEO対策を施してもらいたいのか、自分の考えをしっかり確立してから利用するように心がけましょう。
ショッピングモールを利用する
自店のホームページへの集客というのとは少し異なりますが、インターネット上のショッピングモールを利用するという方法も検討する必要があるかもしれません。
実店舗同様、インターネット上においても、大型ショッピングモールへのユーズドショップ・リサイクルショップの出店は、個別に自店のホームページを立ち上げるより初期段階からの集客を見込めます。
ショッピングモールに出店する場合にも、ショッピングモールに適した対策を練る必要がありますので、事前の研究が大事になってきます。下手をすると、大量の店舗の中に埋没してしまう危険性もあるからです。
また、ショッピングモールへの出品を考えているのであれば、そもそも事業形態を株式会社等の法人にしておく必要があるかもしれません。ショッピングモールによっては、法人のみしか原則出店ができないものや、法人のほうが手間が少ないものが多いためです。
シンボルマークを利用して統一感を出す
実店舗のユーズドショップやリサイクルショップとの連携という面では、シンボルマークを作成してホームページ上でも利用して統一感を持たせることで、顧客に安心感を持ってもらうこともできます。
シンボルマーク入りの実店舗の看板などを、写真に撮ってホームページ上でも紹介し、またホームページのデザインにも、シンボルマークを効果的に配置して自店のブランディングを図ります。ネットショップのみしか運営していない業者よりも、実際に店舗を構える業者のほうが安心感を持ってもらえますが、これをより高めるために統一感を出すわけです。
シンボルマーク(ロゴ)の制作は、デザイン業者に頼むと簡単なものでも通常3〜5万円ほどかかります。自分でデザインできるスキルがあれば、それを利用するのでもいいのですが、中途半端なものでは逆に印象が悪くなってしまいます。
名刺や看板など、あらゆる媒体に入れて利用していくことになりますから、シンボルマーク制作は事業計画書の作成直後くらいから考えていくほうが良いでしょう。
最近は、ランサーズなどクラウドソーシングを活用してロゴを発注する業者さんも多いようです。比較的コストを抑えつつ、綺麗なロゴマークが出来上がるメリットがありますが、この場合は他社と類似するマークではないか、フォントは商用可能なものが使われているか等、自分でしっかりと判断することも大事です。