古物商のホームページを作成する

事業を行う上でホームページが有っても何の意味もない、むしろ有ると困る、といった明確な理由がない限りは、自店(自社)のホームページは制作するべきです。

名刺代わり、看板代わりのホームページ

ホームページを設置する目的のひとつは、広告・宣伝効果を得るためです。何か気になることや欲しいものが生じた場合、まずはインターネット上を検索 というライフスタイルが定着していますから、そこに割って入らなければ大きな広告チャンネルをひとつ失うことになってしまいます。

また、取引先等に名刺を渡す場合でも、URLの記載があるだけで信用度が高まることもありますし、名刺上のデータでは伝えきれないことでも、URLを併記しておくことでホームページが代弁してくれることもあります。

さらに、お店の口コミ効果を狙うのにも、ホームページは効果があります。あなたのお店を気に入ったお客さんが、友人知人にお店の場所を伝えようとす るとき、メールを利用してホームページのURLを教える(場所はホームページ上の地図で知ってもらう)という手段はよくとられます。

ネットショップ運営のためのホームページ

ユーズドショップやリサイクルショップ、古本屋といった古物商の場合、インターネットを通した販売は比較的相性が良いですから、ネットショップを設置・運営するためにホームページを制作するということも多いかもしれません。

ネットショップを作る

店頭ではいつまで経っても売れなかった商品が、商圏が広く訴求対象が幅広いネットであれば売ることができるということも、商品の種類や販売方法によっては大いに考えられます。

作るならできるかぎり早く

ホームページというものは、作って公開しただけでは、検索サイトの検索結果には全くといってよいほど反映されません。検索結果に反映させるためには、それなりの手間と時間をかける必要が出てきます。

最近の検索サイトは、そのホームページが初めて公開されてから(ドメインを初めて認識してから)、どれくらいの月日が経過しているかも、検索結果の 順位決定の一要素としているようです。ホームページを作る予定があるのなら、事業計画書と並行して、初期段階からコンパクトなものを作って公開してしま う、とにかくまずかたちにしてしまうことが大切です。

(ただし、実際に売買できる段階まで完成させてしまうと、古物商許可との兼ね合いで問題が生じます。「あと一手間で稼働できる」レベルまで作り込んでおきましょう)

何のために作るか、用途によって作り方もいろいろ

ユーズドショップなど、古物商のホームページを作る場合、用途としては大きく3つにわかれると思います。

  • 告知看板としてのホームページ
  • 少量の商品を注文販売するホームページ
  • 多くの商品を注文販売するホームページ

告知看板としてのホームページ

ひとつは、店舗や会社の告知看板としてのホームページです。店舗の場所や、取扱商品、連絡先などは載せるものの、ホームページを利用して商品の注文などは原則行わないという場合です。

このケースでは、ホームページの規模も小さいことが多いでしょうから、ホームページ作成ソフトを用意して、自分で作ってもあまり手間がかからず更新も楽というメリットが考えられます。

ブラウザで一定のウェブサイトにアクセスし、そこにログインしてブラウザ上から文章を入力し保存ボタンを押すことで、その内容がそのままホームペー ジとして公開できるようなサービスも多数存在しています(レンタルのブログのような形式)。そういったサービスで使い勝手が良さそうなものがあれば、一度試してみるのもいいでしょう。

ただし、そのようなサービスを利用する場合は、まず利用規約で商用が可能であるかを確認しておきましょう。また、サービス元が(最悪の場合倒産な どで)突然サービスを停止してしまう可能性もあります。あまり規模の大きなホームページや、多角的な運営には利用するべきではありません。

少量の商品を注文販売するホームページ

取り扱う商品のうちから、厳選した少量の商品をホームページ上でも注文できるようにする形式のホームページの場合です。売れたらそのページを削除すればいいだけなので、こういった形式のホームページも、告知・看板系ホームページ同様に作成ソフトやネット上のサービスなどでつくることも考慮に入れていいと思います。

この形式は、古物商営業許可申請の際にURLの提出などが必要になります。またホームページを利用して注文・販売を行う場合には、ホームページ上に特定商取引法に基づく表記などを提示しなければなりません。

多くの商品を注文販売するホームページ

ネットショップのカートに欲しい商品を入れてもらい、最後にまとめて会計するというシステムを組み込むホームページの場合です。この規模のホームページを自分で構築することも不可能ではありませんが、セキュリティ面の問題やメンテナンスの手間などから、専門の制作業者に発注したほうが安心なケースが多くなってくるかと思います。

ホスティングサービス(レンタルサーバー)を契約すると、ショッピングカート機能も利用できる仕組みのサービスもあります。またカートを利用した ネットショップシステムを、ホームページ同様にブラウザ上から比較的簡単に構築・運営できるサービスを提供する業者も多くあります。

ネットショップが唯一の収入源であるという場合、こういったサービスを利用すると、サービスが何らかの原因で数日間利用できなくなる(その間ネット ショップも表示されなくなる)などの障害が発生したとき、かなりの損失を被る可能性もあります。予めリスク計算はしておくべきでしょう。

※この形式も、古物商営業許可申請の際にURLの提出などが必要になります。

古物営業とブログ運営も相性が良い

ひとつひとつの商品に個性があるユーズド品・リサイクル品だからこそ、ブログを利用して画像付きで商品を紹介することには意味が出てきます。

ブログを活用する

画像で丁寧に紹介すれば興味を持つ人も増えますし、キズなどの情報を細かく発信することでクレーム率を下げることもできます。またネットショップは 固定客を作りにくいというデメリットがありますが、ブログであれば個性を主張して常連さんを作っていくことも比較的行いやすいメリットを享受できます。ブ ログをマーケティング的に利用するのであれば、どのような雰囲気を打ち出していくのか、事前にブランディングについて考えておきましょう。

ホームページやネットショップを運営する場合でも、並行して経営者やスタッフのブログを用意して、入荷した品物やセールの告知を行っていくのも効果的です。文章だけで告知を行っているブログも多く見受けられますが、読んでくれたお客さんへの伝わり度は低くなってしまいます。店舗画像やセール品画像などは、できるかぎり載せたほうがよいでしょう(携帯電話やスマートフォンのカメラ機能では、全体がモヤモヤした画像になりやすいので要注意です)。

許可申請の代行に関するご相談
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